この記事では、グレンイーグルス・クアラルンプール病院で出産をした私の出産当日のお話をご紹介します。 マレーシアで出産を予定されている方の少しでも参考になれば幸いです。
前回の続きになりますのでこちらの記事も合わせてご覧ください。
目次
まさかの事態!緊急帝王切開に心を決める
途中まで無事に経膣分娩で進んでいたお産でしたが、夜9時過ぎごろでしょうか、急にドクターやナースたちに焦りの色が。 なんと子宮内で出血が起こり、赤ちゃんに負担がかかってしまっているとのこと。 このままでは、赤ちゃんが危なくなるため、帝王切開に切り替えるとドクターが判断しました。
私はこうなることを考えていない訳ではなかったものの、どこかで帝王切開はしたくないと思っていました。
しかし、いざ緊急事態となると不思議なもので「赤ちゃんが助かるなら何でもこいっ!お願いだから無事に出てきて」という強い気持ちで手術室へ運ばれたのでした。
余談ですが、緊急帝王切開の前に書類にサインをしなければなりません。英語の文面で色々と書かれていましたが、ゆっくりと読む余裕もなく慌ただしくサインをしたのを覚えています。
帝王切開になるケースとは
ここで帝王切開になるケースをご紹介します。
帝王切開には、予定帝王切開と緊急帝王切開があり、今回私が経験したのは緊急帝王切開となります。
◉予定帝王切開 37週までの検診で自然分娩が難しい場合は帝王切開とすることになります。例えば逆子であったり、多胎妊娠、前置胎盤などの場合帝王切開になる場合があるとされます。
◉緊急帝王切開 お産時に赤ちゃん、または母体に何かしらの問題が生じた場合、緊急で取り出す必要がある際に行われます。お産が長引きリスクが高まった時であったり、赤ちゃんに問題が生じた場合、また、赤ちゃんの出てくる前に胎盤が剥がれ子宮内に大量の出血が起こるような場合です。
怒涛のオペと赤ちゃん誕生
手術室へ運ばれた私は、手術台の上へ乗せられました。
「あぁ、テレビでこんなシーン見たことあるな・・手術本当にするんだな」などと思っているうちに麻酔のドクターから
「麻酔打つよ!横向いて〜」と言われ背中に麻酔を打たれました。
お腹の方ではザクザクと切られている感覚。
そして眠くなるガス麻酔を吸って私はいつの間にか寝てしまっていました。
何分経ったかわかりません。
「(私の名前)、起きて!起きて!」と肩をトントンされ目覚めました。肩に温もりを感じ、胸元を見るとおくるみにぐるぐる巻きにされた小さな赤ちゃんが!!(涙)
「あなたのベイビーだよ」とナースが赤ちゃんを支えつつ私の胸元に乗せてくれていました。
初めて見る私の赤ちゃん。小さくて弱々しくて、クシャッとした顔をしていました。 赤ちゃんが無事だったことに一安心し、ふと時計に目をやると夜の10時過ぎ。手術室に運ばれてからそんなに時間が経っていないことに驚きました。
赤ちゃんは直ぐに違う部屋へ運ばれていき、そこから暫くはお腹を縫う作業がありましたが夢うつつの状態だったのでいつの間にかそれも終わっていました。
こちらの記事では、グレンイーグルス クアラルンプール病院で緊急帝王切開手術を行った際の体験談をご紹介しました。出産後の入院生活がどうだったかはまた別の記事でご紹介します。マレーシアで出産を予定されている方の参考になれば幸いです。